私が以前、税理士試験簿記論に実際に合格した時の話です。
現在、簿記論で平均点くらい取れるなら必見です。
簿記論は問題の難易度やボリューム(問題の量)が受験する年によってマチマチだと思います。
大きく分けて4パターン
・難易度が高くボリュームが多い(難問に手を出すと最後の問題まで解く時間がない)
・難易度が高くボリュームが少ない(難問に時間を割きすぎると、簡単な問題に割く時間が無く焦る)
・難易度が低くボリュームが多い(たくさんの問題を正解しないといけないから焦る)
・難易度が低くボリュームが少ない(受験生の正答率が高くなるためケアレスミスが許されない)
皆さんはテストを受けるとき、スタートと同時にいきなり最初の問題から解き始めてませんか?
上記の4パターンのどれに当てはまるか知らずに解いていますよ。
例えるなら、地図を持たずに初めて山登りをする様なものです。
テストを受ける時に、まず5分から10分使ってでも全問素読みしましょう。
その時、自分の力量に応じて◯△✖️を付けながら読み進めます。
◯…問題を読んで仕訳がすぐ浮かぶ
△…問題を読んで少し考えれば解けそう
✖︎…問題を読んでも分からない、または解けるけど時間がかかりそう
こうやって山登りの地図を作るのです。
最後まで印を付けて行くと、4パターンのどれに当てはまるかわかります。
そして、時間に余裕があるうちに◯の問題から解きましょう。◯が解き終わったら△です。✖︎は解きません、問題を見るのもやめましょう。✖︎に時間を使いません。
すると、自分が解ける問題を全て解いて、解けない問題に手を付けない。無駄のない答案が出来上がります。
普段の勉強では△を◯にする努力と✖︎を△にする努力により◯を増やしましょう。(最終的に◯だけでボーダーラインに届くくらい、△は点数を上積みするためのものと考える)そして一番大事なのは、◯を付けた問題を間違えない努力が必要です。
このやり方で効果を感じられるのは、直前期の公開模試あたりからですが、普段からテストのたびに◯△✖︎をやっていないと、自分が付ける◯△✖︎の精度が上がらないので、早い段階から始めてみましょう。
テストのたびに◯を付けた問題の正答率を気にしましょう。100%に近づけましょう。
三問形式の簿記論は30分、30分、60分がセオリーなのかもしれません。
しかし私は本試験で、素読み10分弱、第一問45分、第二問45分、第三問20分くらいの配分で使いました。(第三問に難しい問題が多かった)
第三問に至っては解答欄は40箇所くらいでしたが、9箇所しか解答していません。そして9箇所正答でした。ボーダーラインは8箇所でした。
そのかわり、第一問と第二問は各々1箇所しか間違えていませんでした。
最初の素読みで、正答すべき問題とやらなくても良い問題を明確にしたため、時間配分を変えてでも、第一、二問に時間を使うべきと判断したのでした。
簿記論レギュラーコース生だった私が本試験でボーダーラインを10点以上上回り合格しました。
「素読みの時間があったら、一問でも多く解きたい」その気持ちは良くわかります。
↑地図なしで道に迷っちゃいますよ❗️
このやり方は最初から効果を実感出来ないので不安になるかもしれません。
でも、私はおすすめします。
他の合格者の方々の解答テクニックが間違えているとは思いません。私が勧める方法が最良だとも思っていません。
受験生の皆さんの判断です。
にほんブログ村