相続準備に関してお話ししたいと思います。
最近は、親と別居している子供世帯が多く、老夫婦二人で暮らしていて、子供世帯もたまに顔を出す程度、なんて方も少なくないように思います。
老々介護なんて言葉が示すように、認知症を患ったお年寄りの介護を配偶者がやっている。
元気だった配偶者の方が先にお亡くなりになる場合も珍しい話ではありません。
その場合、親族には何が起きるのでしょう。
まず、認知症を患った親の介護が突然始まります。
場所にもよりますが、老人ホームに入ってもらうとしても、特別養護老人ホームだと100人待ちなど当たり前の話です。
ヘルパーさんなどを頼んでしのぐ事も出来ますが、24時間見られるわけではありません。
それでも福祉の方の力を借りる事で、残された方の身の回りの事をやってくれるので、多少の時間は稼げるとは思います。
その間に、認知症を患った親の生活の基盤を作る事になります。
相続税の視点から見てみましょう。
亡くなった親(被相続人)の財産についてです。
被相続人が暮らしていた家は持ち家の場合、誰の名義でしょうか?
被相続人は何処に預金口座を持っていたのでしょうか?その通帳は何処に?
被相続人は生命保険に入っていたのでしょうか?
被相続人の現金は財布の中だけでしょうか?
被相続人はお住まいの市区町村以外に土地、建物などを持っていたのでしょうか?
被相続人は有価証券などを保有していたのでしょうか?
被相続人は銀行に貸金庫などかりていませんでしたか?
被相続人は車を所有していましたか?
他にも財産となるようなものは…
一緒に住んでいれば、ほとんどわかります。
一緒に住んでいないとわからない事が多いのに気づきます。
当然、認知症の親に聞いてわかるはずありません。
両親とは良好な関係を築き、大事な話が出来るようにしましょう。
そして、いざという時の準備と心構えが必要です。
まずはここからスタートです。
続きは次回!
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